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このへんの違い

「ドライヴしたり街を歩いてたりするとね。頭の中にパッと浮かんで来るメロディーがあるんですよ。それで、その時は『お、このメロディーいい。いい曲が出来そうだ。忘れないようにしなくちゃ』なんて思いながら急いでスタジオに戻った時にね。忘れちゃってるようなメロディーなんてのは所詮はそんなもんなんですよ。その時にまだ頭の中に鮮明に残ってるメロディーこそ、本当にいい曲なんじゃないかって思うんです」
(某トップシンガーソングライターのインタビュー記事より抜粋)

「電車で乗ってたり街を用もなくブラついたりするとね。頭の中にパッと浮かんで来る面白ネタがあるんですよ。それで、その時は『お、このネタはいい。いい妄想が書けそうだ。忘れないようにしなくちゃ』なんて思いながら急いで自宅に戻った時にね。忘れちゃってるようなネタなんてのは所詮はそんなもんなんですよ。その時にまだ頭の中に鮮明に残ってるネタこそ、本当にいい妄想なんじゃないかって思うんです。
(某へなちょこサイト管理人『K』の戯言より抜粋)

2002.05.30.

生きたら逝こう

今まで生きた。
仲間と生きた。家族と生きた。

今日も笑った。
仲間も笑った。家族も笑った。

嬉しい事や楽しい事。
仲間や家族からいっぱいもらって。
そして生きてきたんだ。

そしてまた。
これからも生きたいと思った。

これからも生きたい。
仲間と生きたい。家族と生きたい。

いつか自分が逝く時は。
たくさん生きた、生き抜いてきたと。
そう思いながら逝けますように。

生きていこう。
行ける所まで行って。生きれる所まで生きて。
生きてきた事を思いながら逝こう。

逝くまで。生きる。

生きたら。逝こう。

2002.05.27.

やるじゃん高校生

電車内での男子高校生二人の会話。

「お前って駅ひとつ分だろ?自転車で行ける距離じゃん。何でわざわざ電車乗って来てんだよ」

「電車の窓から景色を見ていたいから」

その答えを聞いてもう一人の奴は笑ってた。だけど答えた方の奴は真剣な顔してた。

やるなぁ。茶髪のくせに。ピアスしてるくせに。
なかなかカッコイイ事言ってくれるじゃないか。シブい感性持ってやがる。
おじさんその言葉にけっこう感動しちゃったよ。

2002.05.23.

未来という名のエスカレーター

物心ついた時、私の目の前には3つの『未来へ』の道が用意されていた。

一つは『未来へ』と書かれたエスカレーター。
もう一つは同じく『未来へ』と書かれた階段。
そしてそこには何も書かれていない道なき道。

私はその時、迷わずエスカレーターに乗った。
何の苦労もなく何の刺激もなくエスカレーターは上へと自動的に昇って行く。
何の不自由もなく、とても楽な気分だった。
だけど何の楽しみもなかった。退屈だった。

どこからともなく楽し気な声が聞こえて来た。
隣を見てみると階段を必死で駆け昇る若者達が見えた。汗をかきながら、それでも時に笑顔を見せつつとてもイイ顔をしている。一歩一歩力強く踏み締めている彼等のパワーは、エスカレーターの上でのほほんとしている私よりもはるかに上だと感じた。

私はエレベーターを降り、階段へと足を進めた。
今まで楽してきた分、階段を昇る事は私にはかなりキツかった。今まで汗ひとつかいた事がなかったけど、一緒に昇る仲間達と励まし合い助け合い、それはとても充実した時間だった。

しばらくすると、またどこからか声が聞こえて来た。
隣の道から聞こえてくる声。必死な掛け声だ。
そこには泥にまみれ、道なき道を自分達で手探りで探しながら進んでいる冒険家達がいた。彼等は行き止まりになる道を自分達で開拓しつつ前に進んでいる。新しい何かを常に追い掛けながら、少しずつではあるけれど確実に大切なモノを手に入れていた。
私はしばらく階段の上から、そうした彼等の様子を見下ろしていた。
何とも輝いているんだろう。体中泥だらけ。だけども彼等の目には常に輝きがあった。

私は階段を降り、その道なき道へ足を進めようとした。

しかしその時、一人の冒険家が私にこう言った。
「君ははじめにエスカレーターを選んだ人間だ。そして楽をして生き、今度は退屈だからと言って階段の方を選んだ。確かに君には階段を昇るくらいの力はついた事だろう。しかし君はこの道を歩いて行くほどの力はない。他人に甘え、仲間達に助けられながらここまで来た君には、この道は進めないのだよ。むしろ『未来へ』など行けない。下手をすればどんどん暗い闇の中へ迷い込んでしまうだけだ。君にこの道は無理だ。やめておいた方がいい」

私は愕然とした。
そしてはじめにあった『未来へ』と進む3つの道の出発地点を思い出した。
エスカレーターと階段には『未来へ』と書かれた案内があった。しかし確かにこの道には何も書かれてなかった。つまりは自分の力次第で『未来へ』も『闇』へも道は決まってしまうという事だった。

私は今まで楽をしながら生き、そして誰かに確実に助けてもらえるような場所でしか汗を流して来なかったというわけだ。しかも自分がそんな情けない生き方をしてきたという事に自分では気付かず、人に言われてはじめて気付いてしまった。
ああ。なんて事だ。今までの自分が恥ずかしい。

すると冒険家はこう言った。
「君がそう思うのなら、またはじめの出発地点へ戻ってやり直せばいい事じゃないのかい。この道を行きたいのであれば、この道で生きたいのであればね。そう、それぐらいの覚悟と勇気がなければいけないのだよ。そしてそれは下手な回り道や無駄な生き方なんかじゃない。きっと君のためになるはずさ。きっと君の『未来へ』の道は切り拓ける。君自身の力と強い意志によってね」

そして私はまた出発地点へと戻って来た。
自分自身の力と意志で道を切り拓くために。
そこにはもうエスカレーターと階段の姿はなく、私の目の前にはただ道なき道が見えるだけ。しかし以前と違うのは、そこに『未来へ』という文字がはっきりと書かれていた事だった。

2002.05.21.

飲む薬

特別な薬だと言われて、そいつを飲まされた。
とてもイイ気持ちになった。今までの何もかもがどうでもイイと感じた。
そう。それはまるで楽園のようだった。

だけど俺が飲んだその薬は。
実はそこらへんの駄菓子屋で売っている、ただのラムネだったらしい。
ソーダ味。

何だよ。これを飲めばこんな気持ちになれるんだ。
じゃあ君もそんな薬を飲むのは今すぐ止めて。
毎日このソーダ味のラムネを飲めばいいのに。

そんな薬は今すぐにでもゴミ箱に捨てちまいなよ。

2002.05.19.

君のシャツと僕のシャツ

君のシャツの左手首の所にはカッコイイ飛行機がついていて。
だから君はその飛行機に乗って何処までも飛んでいけるんだね。

でも僕のシャツには飛行機が付いていないから。
僕は何処へも飛んでいけない。

僕はいつでも君の事が羨ましいんだ。
僕のシャツには飛行機の代わりに。
左胸の所に死神マークが付いているだけだから。

誰か僕にも飛行機のシャツを下さい。

2002.05.19.

魂のエール

寂しいけれど応援します。
それがあなたの決断ならば。

決して後ろ向きな生き方じゃない。
その前向きな生き方ゆえの決意。

エールを送らせて下さい。
こんなどうしようもない俺から。
素晴らしき人へ。尊敬すべき人へ。
どうしようもないほどの魂のエールを。

2002.05.12.

Mブラザーズ

「おい、ルイージ。そのキノコ、いつものと何だか色が違うな。旨そうじゃねぇか。そいつを俺によこしな」
「え?イヤだよ。僕もコレ食ってお兄ちゃんみたいに大きくなるんだ。それにお兄ちゃんはもう大きいし、しかも火まで投げれるじゃないか!」
「なんだと!てめぇ!兄貴の言う事が聞けねぇってのか!?イイ度胸してんじゃねぇか!」
「イヤだ!イヤだ!僕はもっと大きくなるんだ〜!スーパーになるんだ〜!(パクッ。モグモグモグ……)」
「あ!てめぇこのやろっ!食いやがったなっ!」
「うっ……ううっ……!!」

『ホエッっ!♪テレッテテレッテテ、ドンドン♪』(…PLAYER 2 GAME OVER…)

「毒キノコだったのか…。危ねぇ危ねぇ。色違いだから『1UPキノコ』かと思ったが…。俺が食わなくて正解だったな。おっ、こんな所に星を発見。おっしゃ。無敵〜無敵〜。ははは。弱っちいクリ野郎共をいじめるのは楽しいなぁ。あはは〜あはははは」

2002.05.09.

不快音

聞きたくない。聴きたくない。
いつでもソイツは俺の脳を掻き乱す。

聞きたくない。聴きたくない。
今もソイツは俺の頭を掻き回る。

いつでもどこでも狙われている。
俺を付け狙う不快音。

鼓膜を突き破っても直接響く雑音・鳴き声・悲鳴・爆音。
ソイツは俺を狂わせる。

聞きたくない。聴きたくない。利きたくない。効きたくない。

逃れられない。
不快音。

2002.05.07.

心と命

仲間が悲しい顔をしていた時。
僕は自分の心が真っ黒に塗り潰されていく気分でした。

愛しい人が苦しんでいた時。
僕は自分の命が荒々しく削り取られていく気分でした。

僕の仲間と僕の愛しい人が。
僕を創り上げているのだと思いました。

僕の仲間と僕の愛しい人が。
僕を生かしてくれているのだと感じました。

だから僕は悲しい顔を見せないで生きよう。
だから僕は苦しむ顔を見せないで生きよう。

僕の大事な仲間の心を真っ黒に塗り潰したくないし。
僕の大切な愛しい人の命を削り取りたくはないから。

2002.05.07.

コントローラー2のマイクに向かって叫ぼう

「もー。お兄ちゃんってばー。何回言ったら分かるのよー。
ファミコンやる時はポテトチップス食べながらコントローラー持つのやめてよねー。
コントローラーがぬるぬるするじゃないのー」
 ↑ 昭和50年代後半に良く聞いた一般家庭内での会話。

「なー。兄ちゃんてばよー。何回言えば分かるねんてー。
ファミコンやる時は頭にポマード塗った後、その手のまんまでコントローラー持つのやめてくれやー。コントローラーがベトベトすんねんて、ホンマにー」
 ↑ 昭和50年代後半に良く聞いたヤンキー兄貴がいる我が家での会話。

そう言えばコントローラー2に付いてるマイクに向かって歌ったなぁ。
「たけしの挑戦状」やってる時。

2002.05.01.

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