ひでお: 河村英雄です。天気がよければ、デジカメを手に花を追いかけて散歩をする毎日です。岐阜県の西濃に住んでいますので、行動範囲は西濃が中心になります。38年間公立高校の国語教師を勤めておりましたが、退職し、以後、私学で講師を現在まで6年勤めています。これからは自分のために人生を生きようと決意したのですが、実際には柵も多く、かといってテーマも見つからないまま過ごして来ました。そうしているうちに、2003年秋、大腸癌摘出手術を受け、3ヶ月入院する破目となりました。そして、退院後のリハビリは歩くことから始めました。2004年5月からデジカメを始め、8月からインターネットに取り組みました。いたずらに過去を積み重ねて行く生き方から、少しずつ進化していく自分に喜びを感じます。花は時折々の表情を見せてくれますので癒される思いがします。写真の巧拙はともかく、そんな花散歩を覗いていただければ、うれしいものです。(2005年4月5日記)
 術後3年が過ぎ、ホームページ開設2周年が近づきました。転移・再発の虞はない、あるとすれば新たな癌の発生でしょう、というのが検査の所見です。当初は養生のため散歩し、その序でに花の写真を撮っていましたが、今では花の写真をとるために散歩するというふうに、主客転倒しました。植物についても、写真についても全く専門的知識はないのですが、自分を癒すために花を追っかけています。花を見つけ、名付けることによって初めて花は存在を開始します。それなくしては花は存在することができません。この認識と存在の関係はあらゆることにあてはまるのではないでしょうか。「愛」の反義語は「憎しみ」でなく、「無視」だということを私は教育現場で学びました。「どうして花はあなたにだけそんな美しい表情をみせるのでしょう。」と写真を見て言ってくれた人がいました。これは私にとって最高の賛辞です。また、写真に造詣の深い人から「最初の写真に比べ、最近はずっとよくなったね。」と言われました。最初は自分を癒すためだったのが、ホームページを開設してみると、他人の批評が気になります。そして、ついには、見る人の心を癒すことができたら、なんて、途方もないことを夢想しています。(2007年3月10日記)
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