主からの報告 2013/08/27-28
槍ヶ岳(3180m)/奥丸山(2440m)

ずれたお盆休みで、体の置き場を求め、天気が良さそうなことを理由に槍ヶ岳へと向った。
今回は、新穂高より、槍平小屋経由の最短ルートでの登山を決めた。朝5時登山開始。

白出の滝を越え、まばゆい朝日に包まれた穂高の山が背後のあった。
2時間半ほどで、やっと槍平小屋に到着である。なかなか遠い道のりである。
久しぶりの登山で、足取りも重く、この先が不安である。。。

槍平小屋から先は、私にとって未知の領域である。
相変わらず、高度は上がってこない。
少し登り始めたぐらいである。振り返れば、穂高の重厚な山稜が心をわくわくさせてくれる。山の緑も濃く、とても鮮やかである。
この先より、一気に急勾配となり、このルートの怖さを思い知らされた。

奥丸の稜線は、笹など生い茂り、揖斐の山を思わせる。2400mもあるのに、アルプスとはまったく違う空間である。
朝から槍ヶ岳はガスに覆われたままである。寒気の影響なのだろう。。。

だれの助けも貰えず、帰ることも出来ず、登るしかない状況で、疲労困憊の状況で、やっと稜線に出た。
槍ヶ岳が目の前となり、本日、ダウンとなった。

翌日、常念岳が、朝日で赤く色づき神秘的な一瞬であった。これ以降ガスに包まれ、ご来光はお預けとなった。

朝食後、やっと山頂へと登った。ガスに包まれてはいたが、静かな山頂を独り占めである。

奥丸への稜線は、穂高連峰と笠ヶ岳を見ながら、気持ちよく歩くことができるとてもお勧めのルートである。
槍平小屋が眼下に見えるくらいに奥丸山山頂がある。
高木は少なく、ほぼ360度展望が楽しめる。
ここからは、槍平小屋へ一気に下山である。足腰の疲労も蓄積しているので慎重に慎重に。
小屋からは、緩やかな登山道をゆっくりと新穂高へ。
なかなか私にとってきつい登山だった。しかし、帰路の奥丸山経由などで、いつも写真で見ているものとは違った展望を楽しめたので、とても良いものであった。
前回の記録 2007/8/10-11も参考にどうぞ。

記録
8/27
登山口   5:00
槍平小屋 8:32
槍ヶ岳小屋 12:07
8/28
槍ヶ岳小屋 5:49
槍ヶ岳山頂 6:05-10
槍ヶ岳小屋発 6:50
奥丸山山頂  8:33-46
槍平小屋   9:27
新穂高着   12:20


この天候と勘案し、双六岳方面へ向い、奥丸山経由で、新穂高へと下ることを決めた。また、未知のルートであり、不安一杯である。


ガスから抜けると、双六への稜線が開けるとともに、奥丸山への稜線も眼下に確認できた。内心ほっとした。

稜線からは、朝日に照らされ浮き出るように焼岳が姿を見せる。