なごり雪が好き♪ 
なごり雪の情景
♪汽車を待つ君のよこでぼくは時計を気にしてる・・

伊勢正三が作詞作曲し、1975年にイルカが歌いヒットした「なごり雪」。

ある早春の頃、木曽方面に行った。春を待つ山々はまだ雪をいただいている。中央西線では蒸気機関車が最後の活躍をしていた。駅は改札口もベンチも木造で、屋根からは雪溶け水がポタンポタンと落ちてくる。イントロ部分はこの水玉が落ちてくる様相とぴったり。
歌は、聴く人によっていろいろなシーンを連想させる。75年は、高校時代。電車通学していたし、おなじ車両にのりあわせた可憐な女の子にドキドキした頃でもある。そして、わたしにとっては、山間の小さな駅に降り立ち、冬との別れを感じたことが、ひとつの心象風景として、この歌と結びついている。

「名残雪」は、春を迎える頃に最後に降る雪。一度、撮ったことがある。 ほんの5分くらい雪が降ってきた。そのあいだの一瞬は、横風で吹雪きのように舞っていた。
映画「なごり雪」はレンタルDVDで観た。九州の駅を舞台としたドラマ。監督は大林宣彦、 ロケ地はJR九州日豊本線上臼杵駅、2002年9月公開作品。
映画のラストは、山々を背景にこんなふうに列車が過ぎ去っていくシーンだった。
2009年10月24日、大分県の津久見駅で、特急列車の発着時に「なごり雪」のメロディが流れはじめた。 津久見は伊勢正三の出身地で、流れるのは彼の妻がシンセサイザー演奏したもの。津久見駅でしか聴くことができない。

さて、この「なごり雪」、この歌は、同世代だなぁ、とか、青春フォーク好きなんだなぁ、と確認できる一種のメッセージでもある。

いまの若い人たちは「汽車」という言葉は使わない。「電車」とか「JR、名鉄」という。しかし、いまも地方によっては、JR(旧国鉄)のことを「汽車」と呼ぶようで、言葉の「名残」として面白い。

歌の世界では従来、
♪鉄橋渡ると君の家が見える、汽車から飛び降りもう一度会いたい・・
♪あの人ともう二度と旅をすることもない、窓に頬あててさよならと言った、各駅停車の汽車は今・・
♪あれは三年前 止めるあなた駅に残し動きはじめた汽車に ひとり飛び乗った・・
♪北へ向かう夜汽車は俺の中の心のようにすすり泣いてた ・・
♪上野発の夜行列車おりたときから・・

など、いっぱい汽車ソングはありますが、これからの時代はどうなのでしょう。


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