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●シンの「へらぶな」
なぜ「和竿」なのか?
・竹に生命あり
東峰、光玉夢坊

■和竿の特性

●マイナスの特性

  1. 曲がる(正しい扱いで防げる)
  2. くるう(正しい管理で防げる)
 3. 弱い(乾、湿、温)
  4. 使用後の養生が必要
●プラスの特性
 1. 手にソフト、ショックを吸収する
 2. 矯めると、魚が浮く
 3. 魚との繊細な、やりとりが楽しめる
 4. 世界に一本のみ、個性がある、命がある

この地上で完全な物とは何でしょうか?
神様(パーフェクト)を他にして、すべての物は、
必ずマイナスとプラスを兼ね備えています。
それらを全て受け入れる「弱さに対する思いやり」が必要です。
「弱いモノも、かえせばば強い」のです。
逆に「強いモノをかえせば弱い」のです。
和竿の魅力も、そこが重要なポイントです。
これを念頭に置いて使えば素晴らしい、威力を発揮します。
竿にはそれぞれの出会いがあります。
竿師が、野や山に分け入り、竹と出会い、
集めた竹が、何年もの歳月をかけ、
竿師によって、生命が吹き込まれる。

それが、一本の釣り竿となり、
店頭に飾られ、釣り人に出会う。
釣り人が、その竿を心に感じ、手に入れて、いとおしんで使う。
そしてそれらの中から、ダム、野池、川、管理釣り場、釣り堀など、
それぞれのフィールドと魚にふさわしいモノを選んで使う。
更に遊び心を加えるなら、竿掛け、玉の柄、玉、万力にいたるまで
其の竿にふさわしいものを合わせてやる。
これが和竿に対する私のポリシーなのです。
こういう訳で、私が所有する和竿はそれぞれの出会いと思い出があり
釣りを初めてから20年間ほどかけて、集めたものですが、
1本も手放していません。
痛めば竿師に修理をして貰い、徹底的に使用しています。
全てが現役ですが、「孤舟」の22尺は、弟から譲り受けたもの。
これだけは、骨董として新品のままです。
さてここで趣味に対してどのように金を使うか。

基本は、己を弁え、それに見合った道具をを揃える
そのために、家族、あるいは他人対して迷惑をかけることを
戒めなければなりません。
自分の人生が趣味によって豊かになるので有れば、結構。
高級車に乗るか、「至峰」を持って、自転車に乗るか、これは極論ですが…けれども趣味は飛べば飛ぶほど無限(夢幻)の広がりと楽しみが倍加します。……和竿には、現在、若手で竿師の中に、カーボンロッドと変わらぬ価格で、楽しめるものがあります。自然、命を体感する。 そんな、和竿に出会うのも楽しいものです。
手前味噌でごめんなさい。

            玉成        竹龍、至連、陽舟、竿春、孤舟、こま鳥、魚心観、芳舟、山彦むらさめ

 

■使用について

和竿を使用するのに私が留意していること

●季節、天候

 真夏の太陽は、和竿に対して過酷なものです。それは、竿が太陽熱で熱せられ魚を掛けたとき穂持ちが曲がりやすくなっています。それで竿の曲がり方を見て、竿を回転させながら使用します。また、穂先が半分ほど水中に入る様に、弓、竿掛けを調整します。穂持ちまで水に漬けません。冬のテント(風避け)、夏のパラソルが竿さばきに支障をきたす場合があります。雨降りには基本的に和竿を使用しないことにしています。
●竿継ぎと、竿さばき
 竿を継ぐとき玉口の入口に左手(右利きの場合)の人差し指をあてて継ぎます。竿をすべりこませしっかりと差し込みます。特に穂先抜けに注意をします。合わせは、目の高さで十分。基本は矯め、決して魚の動きに逆らわず引っ張りません。竹の伸発力で魚を浮かします。腕は竿の延長、手首の関節は曲げないで取り込みの時のみ返します。肘の関節をクッションとして使います。魚が浮いてこちらに口を向けたら緩やかに腕を上に伸ばし玉を水面に入れ魚を引いて手首を返し取り込みます。スレは禁物ひいてしまったら無理をしません。極軟式でも尺ベラを浮かす伸発力を十分に備えています。(浮かせてからの取り込みはテクニックを要す)
●その他

 15尺以上の竿は水箱或いは釣り台に乗って使用した方が竿の操作が容易で、取り込みにも竿の負荷を軽減します。送り込みや回し振りなども楽にできます。竿掛け玉の柄は言うまでもなく、しっかりした2本モノがベターです。道糸のタナ調整、浮子の移動は穂先を曲げないように竿を動かします。その際、竿の握りなどに傷が付かないように注意して動かします。使用後、濡れたタオルなどで竿(握りなど)についた餌はいつも取り除いておきます。漆はげの要因になります。理想的には、一ヶ月は休養させます。メンテナンスの火入れ、込み調整を竿師にだします。補修など自分でできるメンテナンスの範囲を弁えておき、常に点検(節割れ、漆割れ)を行いときどき継いで振ってやります。


30年来愛用の水箱

 


旭峰師、玉成、 美研、美峰、寿るす美、一光、朴石、宝春生  楽集、若駒、春満、春満 玉の柄・竿受け 夢坊、東峰

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