竿を継ぐとき玉口の入口に左手(右利きの場合)の人差し指をあてて継ぎます。竿をすべりこませしっかりと差し込みます。特に穂先抜けに注意をします。合わせは、目の高さで十分。基本は矯め、決して魚の動きに逆らわず引っ張りません。竹の伸発力で魚を浮かします。腕は竿の延長、手首の関節は曲げないで取り込みの時のみ返します。肘の関節をクッションとして使います。魚が浮いてこちらに口を向けたら緩やかに腕を上に伸ばし玉を水面に入れ魚を引いて手首を返し取り込みます。スレは禁物ひいてしまったら無理をしません。極軟式でも尺ベラを浮かす伸発力を十分に備えています。(浮かせてからの取り込みはテクニックを要す)
●その他
15尺以上の竿は水箱或いは釣り台に乗って使用した方が竿の操作が容易で、取り込みにも竿の負荷を軽減します。送り込みや回し振りなども楽にできます。竿掛け玉の柄は言うまでもなく、しっかりした2本モノがベターです。道糸のタナ調整、浮子の移動は穂先を曲げないように竿を動かします。その際、竿の握りなどに傷が付かないように注意して動かします。使用後、濡れたタオルなどで竿(握りなど)についた餌はいつも取り除いておきます。漆はげの要因になります。理想的には、一ヶ月は休養させます。メンテナンスの火入れ、込み調整を竿師にだします。補修など自分でできるメンテナンスの範囲を弁えておき、常に点検(節割れ、漆割れ)を行いときどき継いで振ってやります。
30年来愛用の水箱