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観 音 堂(本尊 十一面観世音菩薩)
十一面観世音菩薩を祠る観音堂は、明治初年(1868年)神仏習合廃止による移築前は宝珠院と称して、神護2年7月(766年)の草創で、従前は南宮大社奥之院と稱していました。奥之院高山社の本地仏として、美濃中山(現南宮山)の山上に安置され、美濃三十三観音霊場の第十七番札所とし、昔より人々の信仰篤く、木曽路名所図会(文化2年(1805年)刊)にも記されています。そのため、現在でも村人に「高山観音さん」と親しまれております。なお、宝珠院は天慶2年(939年)より千手院とともに南宮別当として、他の威徳院・知足院・元上院・常林坊・利生院・真禅院・十如院・円乗院とあわせて南宮十坊と呼ばれていました。本尊の十一面観世音菩薩様は秘仏となっており、お前立ちに聖観音菩薩様を安置しております。信仰心篤い信者の方々が近隣諸国からお参りに来られます。
十一面観世音菩薩様は、大慈大悲をもって人々を救うのを本願とされ、救いを求める人の前にその人に適した姿となって現れ救って下さいます。(三十三身変化)
「観世音」とは、私たち衆生(世)の救いを求める声(音)を聴き(観じ)、自在に苦から救って下さる菩薩という意味です。観音様が私たちを苦しみや災難から救い、願いに応じて下さるのも、それを手だてに私たちを仏道に導こうとする誓願があるからです。
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五(観音経)には次のように説かれています。
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観音妙智力 能救世間苦 |
観音様の妙なる智慧の力が能くこの世の苦しみを救って下さる |
具一切功徳 慈眼視衆生
福聚海無量 是故應頂禮 |
あらゆる功徳を具えられていて、慈(いくつ)しみの眼で私たちを常に視守って下さる、その福徳は大海の如く無量である、それ故に礼拝すべし
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念彼観音力 |
彼の観音様のお力を心に念じる |
お参りされる方の心構えとしては、観音経の中にたびたび説かれています「念彼観音力」唯一心に清浄無垢の真心を以て念ずれば、観音様に通ずるものと心得深く信じ奉りましょう。
つまり十一面観世音菩薩様を信じているという信仰心を保ち、常に十一面観世音菩薩様への誠意を失わないことが大切だと思います。信仰とは、信じたっとぶことです、十一面観世音菩薩様の功徳を信じ大慈悲に感謝してお参りして下さい。
なお毎日ご来山し、参拝できる方は少ないかと思います。ご来山出来ない方は、ご自宅より当寺院の観音堂(十一面観世音菩薩様)の方角に向かって手を合わせたり、心の中でご真言を唱えてはいかがですか、心がけてみて下さい。
又、お願いするばかりではなく、日頃のご加護に感謝することも大切です、お忘れないように。そうすれば十一面観世音菩薩様は、自然と私たちを良い方向に導いて下さることでしょう。
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なお随時、観音堂にて家内安全・交通安全・厄除け・身体健全・学業成就・合格祈願・安産等各種祈願や先祖代々・水子等の供養を厳修しております。
1人(1組)ずつ個別にご祈祷およびご供養を行いますので、事前にご予約いただけますと幸いです。
電話0584-22-2212
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ご縁日
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毎月一日・十八日
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ご真言
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十一面観世音菩薩 オン ロケイジバラ キリク
聖観世音菩薩 オン アロリキャ ソワカ
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※1 朱印 「大悲殿」 |
御本尊十一面観世音菩薩様のおいでになる本堂を「大悲殿」ともうします。
「大悲閣」も同じく観音菩薩様をお祀りしているお堂(観音堂)の意味です。
「大悲」とは、われわれ衆生の苦しみや悩みを救おうとする観音菩薩様の
慈悲の心をいい、観世音菩薩様の別名でもあります。 |
○秘仏 十一面観世音菩薩様のご開帳
平成22年4月18日に 快晴の中
大勢の信者の方に ご来山いただき 無事終える事が出来ました
遠方より わざわざ来ていただいた方もありました
有難うございました
今後とも 宜しくお願いいたします 山主
次回のご開帳は
10年に一度のご開帳ですので 平成32年(2020年)4月です
次回も 是非 ご来山ください
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