写真を見ても「えー?FT−726じゃない!写真が違う!」 と突っ込まれそうですが、間違いなくPWM方式の6mAM1 00Wのトランシーバーです(^^; 今まで何度も自作機を作って来ましたが、何時もケースに入れ る段階で正面パネルのデザインや加工が下手で折角の機械が残 念な結果に成ってしまう事がありました。そこで最近では古い メーカーの機械に自作機を組み込む事を考え付き、悪用してい ます。今回も壊れて粗大ごみに出されるばっかりだったFT−
726を小屋から救い出して来て組み込みました。 PWMの送信機は以前よりローカル局が使っていて興味はあり ましたが、100Vを直接整流してB電源に使っていると聞き 昔のトランスレス受信機でビリビリと感電したのを思い出し避 けて来ていました(^^; 昨年のハムフェアでJA9YZさんが自作品コンテストで最優 秀賞を取られ内容を雑誌に紹介されたのを拝読して、凄いと感 動し作って見ようかな?と心が動かされました。
所が最近では、新スプリアス規格と言う悪法?が自作機の製作 の弊害になっています。PWMは特殊な変調方式です、作る前 に先ずは本当に免許が下りるのか?無線機の変更(追加)申請 を行いました。 色んな記事からJARDでは難しそうなのでTSSで書類によ る認定申請をすると、何となんと!1週間程で何の問題も無く 無事認定されました。以前に1Wの送信機の認定に2度も変更 させられ1ヵ月も掛ったのは何だったの・・・? ともかくT
SSは無事通過しましたが、はたして総通は如何かと心配しま したが此方も問題なく1週間程で免許が下りました\(^^)/ 免許が下りたので急いで製作に掛かりますが部品集めが大変です。 何時ものサトー・秋月では集まらずデジキー・マルツやYAH OOでも集めましたがそれでも数品見つからずローカル局に頼 み込んで分けて貰い何とか集まり、やっと作れそうです。 PWMとはパルス幅変調の事ですが、変調と言っても無線機の 変調とはまったく違い、電源回路やモーターの制御の技術です。
ファイナルに使用したFETのC2M0280120は電源等 のスイッチング用で、性能は1.2KVの10AですがFTに 関しては、低周波での使用が目的の為一切記述が有りません。 FETの開発者からすると50MHz100Wに使おうなんて 飛んでもない目的外使用で「何をやっているの?」と叱られそ うです。 そんなPWMで使う部品も回路も特殊です。始めて見る回路も 有り、基板を1つずつ作っては確認試験をして行きますが中々
思うように動作しません、PWM先輩のOMさんに何度もご指 導を仰ぎ何とか形になりました。 途中何度も問題が発生して、2月から作り初めてから、結果完 成までには6ヶ月程もかかってしまいました。 製作途中のトラブルや、四捨五入のなんちゃって100Wのお 話は紙面の関係から次回の後編で説明します。乞うご期待!