2001年4月1日(日)晴れ
石津御岳(629.4)・石津山(655)

麓の鳥居→五合目→

三角点→石津御岳→石津山

石津山より石津御岳

三角点
 エイプリルフールだからといって今回の山行が嘘でしたというわけではない。確かに四月は仕事の性質上体力的に大変で、HPアップのために行ってもいない山行報告を書いてしまおうかという誘惑もないではなかったがそんな事して何になる。
 体力的に大変なのならそれなりの山行をすればいいじゃないか。ということでここしばらくは近場の養老山系を登ろうと思う。もちろん、養老山系の事を甘く見ているわけではない。家から近いということが大きな理由だ。とにかく手始めに石津御岳に行って来た。
 大垣から258号線を南に進み石津で盤石谷の方へ入っていく。山麓に鳥居があってその100mほど東に駐車場がある。そこに車を停め11時半出発。
 鳥居をくぐり山腹に取り付くとすぐ林道を渡る。再び山腹に取り付き後はジグザグについた道をひたすら登っていく。道は良く踏まれており程良い幅もある。なんだか懐かしい感じのする道だ。その懐かしさはどこからくるものなのか、幼い頃の里の思い出か、ここ数年の山歩きで体験したものなのか、それともただ単にデジャブなのか、などと考えている内に道は高度を上げていく。
 よく見ると道には所々自転車のものらしいタイヤのあとがある。誰かがマウンテンバイクで下りでもしたのだろう。確かに、他のハイカーなどに邪魔にならなければ自転車で下ってみてもおもしろそうな道ではある。
 四合目あたりに石碑が建っており東側の展望が開ける。そこから少し登るとブルドーザーで開いたような道に出る。その右手側は採石場ですり鉢状の崖になって落ち込んでいる。無粋な道だなーと思いながら登っていると左手道沿いには「21世紀記念植樹」という植樹がされている。なんだか偽善的な匂いを感じたものの何もしないよりはましなのかも知れない。
 植樹された道の上部で登山道は再び左手の山腹に入る。道は細くなったが山道らしくてホッとする。ジグザグに登って、尾根上にでると後は尾根筋を緩やかに登っていく。途中、道の右手を少し入ったところに629.4m三角点がある。三角点から少し行くと小屋と呼ぶには大きい平屋の建物がありそこで右に進んでいくとしばらくで祠のある山頂にでる。12時35分到着。祠の裏から藤原岳方面が見えるが展望はあまり利かない。どこか展望の良さそうなところがないかと思っていると南側に見えるピークが展望が良さそうなのでそちらの方へ向かってみる。
 先ほどの建物まで戻って反対に入っていく道を辿ってみる。しばらく行くと右手に登り返すような道があり進んでいくと切り開かれた広場にでた。どうやらここが石津御岳から見えたピークらしい。北側にはその石津御岳が見える。広場の真ん中あたりに看板が立っており「石津山」と書いてあった。
 展望は石津御岳よりはあるが東側は全く見えない。それでもここで昼にしようと一旦荷物を広げたが風があり寒い。これはたまらんと荷物をまとめ展望の良かった五合目あたり、そうあのブルドーザーで切り開かれた無粋なところまで下って休むことにした。
 五合目付近は風も少ない。日当たりも良く暖かい。それにテーブルとイスが設えてありせっかくだから使わせてもらう。偽善的などと文句を言いながらもこうしてちゃっかり利用してそこからの展望を肴に乾杯。それはそれで楽しい一時だった。

石津御嶽より濃尾平野を望む

五合目付近より伊勢湾方面