2001年6月11日(月)晴れ
笙ガ岳(908.5)

大洞谷林道終点→もみじ峠分岐→山頂

小倉山より笙ガ岳

笙ガ岳山頂
 仕事で集荷配達の代行業務を終えたのが正午頃。梅雨だというのに空は青い。時間はあるし山を歩いてくるかと向かったのは養老最高峰の笙ガ岳。
 できるだけ短時間で登りたいと先月表山を登った際利用した大洞谷林道へ向かう。林道は前より草が茂っており、終点に至っては草に埋もれそうになっていた。ビールとつまみだけ入れたデイパックを背負って1時30分出発。
 谷沿いの道はやはり草が茂っており道に被さっているところもあった。山全体も鬱蒼とした感じだ。「マムシに注意」という看板に触発されて草むらからマムシがでてきやしないかと不安になり警戒しながらの歩行となる。しかし結局マムシは最後まででてこなかった。この時期だから蛭の心配もしたけど蛭もいなかった。
 道はもみじ峠との分岐で左に下りてすぐ表山との分岐にでる。五月にはここから谷を辿って表山に登ったのだ。よく見ると道標の柄のところに「表山、上級コース、コンパス、地図必要」と書いてある。今振り返ればよくそんなところへ地図も持たずに行けると思ったものだ。
 笙ガ岳へは流れを渡り山腹に取り付く。ふと上を見ると灌木が道に被さってきている。なんだか嫌な気がしたがそこを越えると後は歩きやすい良く踏まれた道が南側山腹をトラバースしていく。
 静かな新緑の森を進む道はとても気持ちいい。森の薫りが身体を包み込む。所々草が道に覆い被さり足下に注意が必要だが概ね歩きやすい。
 幾つか小谷を越えると最後は広い谷を詰めていく。谷は踏み跡が薄いものの谷に沿って登っていけばやがて稜線上の鞍部にでる。
 稜線を左に登ってわずかで笙ガ岳の三角点につく。2時30分着。山頂は北側がまだ背の低い檜の植林になっており奥美濃の山並みが見通せる。すぐ手前には表山の三角点ピークと最高点ピークがありその向こうに大垣の街を中心に濃尾平野が広がる。東は名古屋のツインタワービルまで見えた。
 もってきたビールを空け乾杯。目の前の表山に五月に登った自分の軌跡を辿りつつ午後の一時を過ごした。  

山頂より表山

西側に見える伊吹山