2002年8月4日(日)晴れ
祐向山(374.3)

文殊の森駐車場(9:50)→展望広場(10:15)→祐向山(10:50〜12:25)→
山口城跡(13:25〜13:45)→中ノ城跡(13:55)→駐車場(14:20)

祐向山を望む

祐向山三角点
 猛暑が続いて身体もばて気味。山には行きたいなと思うけど今一元気が湧かない。でも、やっぱりどこか行きたくて迷いつつここだったら気軽に登れるだろうと本巣の祐向山に向かった。
 北方から国道157 号を北上して本巣にはいると右手に文殊の森の標識が現れる。文殊の森が今回の山歩きの取り付きになる。文殊の森にはセンターハウスやバーベキュー用の広場があったりして整備された公園になっているがまだ朝早いからか人は見られない。
 駐車場の好きなところに車を停めいざ出発。今回はほぼ遊歩道が整備されているところを歩いていくことになるから気が楽だ。
 駐車場の脇に祐向山をはじめこれから巡ろうと思う山口城跡などのいわれが書かれた案内があった。それを読んでこのあたりの歴史の予備知識を得、これからの山歩きに弾みをつける。
 駐車場から右手に向かって橋を渡ると左手に望郷の展望台へ向かう遊歩道がある。遊歩道は斜面をつづら折りに登っていく。夏草が伸びて半分歩道をおおっていて思いの外、野趣を感じる。しかし、蒸し暑い。荷物も軽いしそれほど歩いてもいないのに汗が滴り落ちる。しんどさも感じる。遊歩道なのにこんな状態になるとは情けなくなってくる。
 文殊峠を越えてしばらく行くと林道の終点に出る。そこからわずかで望郷の展望台に出る。
 望郷の展望台には何かのアンテナが立っている。展望台というだけに見晴らしはいいが今日は靄っていて遠望はきかない。根尾川の蛇行した流れが見えるのが印象的だ。
 展望台の広場の奥に祐向山へ向かう踏み跡を示す目印がしてある。踏み跡は木々におおわれた中を続いており、整備された歩道ではない。その分日差しが遮られ助かるが。
 踏み跡に入ってしばらく尾根筋を下り途中で左手の斜面を降下する。ここをはじめ見落とした。目印がない上、踏み跡が乱れていたのだ。
 降下した後は起伏のない尾根筋の踏み跡を辿っていく。それでも所々踏み跡を見失ってしまう。三叉路のような分岐点を右手に進んで、尾根筋が登り始めると若干藪が出て踏み跡も枝の下に隠れがちになる。ここを越えると明確な踏み跡が再び現れが、下るときに間違えて別の尾根へ下っていってしまった。そちらの方が藪がなく下りやすかった上に目印もあったのだ。
 枝に隠れがちの踏み跡をどうにか辿りながら進んでいって最後の斜面を登ると立木の開かれた広場に出る。その中に祐向山の三角点があった。
 立木が邪魔をして見晴らしはあまりない。ちょっと南に下った辺りの斜面が立木が間引きされ風が通り若干涼しい。そこで休憩をとる。誰もいない山頂は気持ちがいい。次第に身体の火照りもとれてくる。
 ひとしきり休憩した後、登ってきた道を戻り望郷の展望台から山口城跡への道へと入る。一旦遊歩道を林道まで下りしばらく進むと再び右手に階段状になった遊歩道が現れそちらにはいる。

山口城跡

山口城跡より根尾川を望む

 山口城跡は、切り開かれた広場になっているが草が生い茂っている。ほぼ中央部に三角点がある。南側を見下ろすと根尾川の蛇行した流れが見える。水遊びをしているのだろうか、堤防には車が沢山停まっており河原に人が戯れている。
 山口城跡の入口には山口城の歴史などが書かれた案内板が立っている。ほぼ古田織部に関することが書かれてあった。それを読みながら古田織部の幼少の頃は同じように根尾川の流れを見下ろしながらこの辺りを駈けまわっていたのだろうかと想像してみる。今日のように暑い日はどうしていたのだろう。この中で何を感じてあのような芸術を生むようになったのだろう。
 山口城跡を後にして尾根伝いに中ノ城跡に向かう。中ノ城跡には展望台が設けられており登ると見晴らしが良い。
 中ノ城から林道に下って後は舗装された道を下っていく。駐車場に近づくにつれ肉の焼けた匂いがしてくる。バーベキュー広場で楽しんでいるグループが幾つかあるようだ。こんな日は山へ登るより麓でバーベキューでもやってビール飲むのが正解だなあ、と思いながら文殊の森を後にした。