2003年12月9日(火)曇り時々晴れ
舟伏山(1040.3)

あいの森駐車場(11:45)→桜峠(12:15)→みのわ平(12:35)
→山頂(13:20〜14:15)→阿弥陀仏(14:55)→あいの森駐車場(15:30)
みのわ平
山頂三角点

 この頃やっと12月らしい寒さになり、伊吹山も肌を白くしてきた。同じく山頂付近にわずかながらに積雪した舟伏山に行って来た。
 久し振りにこの方面には足を伸ばした。変わったところといえば、この辺りが市になったこと。そこら中の表示板が「美山町」から「山県市」に書き換えられていたり上から張り替えられていたりしていた。しかし、「美山町」の方が僕にとっては馴染み深く、「山県市」と押しつけられてもピンと来ない。
谷合から神崎に向かい、途中夏坂谷林道へと入っていく。数年前に来たときはこの林道が一部崩れていて入れなかったが今日は何ともないようだ。
 林道の終点である「あいの森」の駐車場に車を停めていざ出発。車が一台停まっているところを見ると先客があるようだ。

今回は登りを桜峠経由で、下りを小舟伏経由で、と周回コースをとろうと思っている。まずは、植林帯にある登り口から桜峠へと向かう。
 登り口から植林帯の山腹をジグザグに切った道で一気に尾根上に上がりそこから尾根を辿って桜峠に出る。以前はここに休憩小屋が立っていたが見事に倒れていた。ひょっとしたら冬支度で管理者がわざと倒してあるのかもしれない。それほど見事に倒れている。桜峠の地蔵は以前と変わることなく静かに佇んでいた。

 桜峠から南側の山腹をトラバース気味に時折ジグザグの切り返しを交えながら登っていく。視界が開け天狗ヶ城などの山並みが見える。やがて平坦な台地に出る。みのわ平だ。ここまで来ると積雪があって、それが気温の上昇で溶け始めている。これ以降の登りは足を滑らせないよう慎重に進まなければいけない。
 みのわ平を過ぎると道は急な山腹をジグザグに登っていく。案の定、足下は溶けかけた雪とぬかるみで不安定だ。
山腹を登り切ると山頂台地の東端に出る。雑木林におおわれた山頂台地は10センチほどの積雪があり一面雪景色だ。久し振りの雪景色に感嘆の声が思わず漏れる。
山頂台地の南縁を辿るように進むと右手に大きな窪地があらわれる。そこにはかつては大きな柳の木があったらしいが今は朽ちてしまったようだ。窪地を過ぎてわずかで南と北が切り払われた三角点広場に出る。ここも一面雪におおわれている。

三角点広場からの眺めが今日はおもしろい。南を眺めれば、晴れて澄んでいる。左手に高賀山や遠く恵那山の冠雪した姿もはっきりと見える。正面には濃尾平野がすっきりと見える。一方、北側を見ると雲行きが怪しい。どう見ても雪を降らしそうな雲が奥美濃の山々をおおっている。すぐ間近の大白木山でさえ山頂は雲に隠れている。天候はこの舟伏山を挟んで全く違った様相を見せているのだ。さて、舟伏山自体の天候はどっちつかずといったところか。晴れたり曇ったり。また、雪もちらほらしたり…。

山頂でゆっくり休んで下りは小舟伏経由で降りた。先客さんも同じように周回コースをとったようで一方方向だけの足跡が2種類付いていた。
小舟伏からの下りは急斜面をジグザグで降りていく。途中、阿弥陀仏がある。そこから西に行くと根尾村の松田に出る道がかつてはあったはずだが今はどうなっているのだろうか。少し足を向けてみたが道らしきものも見あたらない。古に使われ少なからず文化も運んだであろう道は徐々に失われやがては誰も知らないところとなるのだろうか。そんな感慨に浸りながらあいの森へと下っていった。

山頂から天狗ヶ城方面
阿弥陀仏