2004年9月20日(月)曇り
小島山(863.6)

県道呉子谷橋脇(10:40)→L83鉄塔(12:15)→山頂(12:40〜14:10)→
R83鉄塔
(14:50)→滝谷林道(15:30)→県道呉子谷橋脇(16:20)

L83鉄塔より小島山
小島山三角点

 久し振りの山歩き。曇りがちな天候の中、西濃、春日村の小島山に行ってきた。
 この山へは2度目の訪れとなる。今回も呉子谷脇の茶畑からの以前と同じ登山口から入って行った。ただし下山は、前回は往路をそのまま下ったが、今回は違う道を予定していた。
 空模様を気にしながら登山口に取り付く。ここのところ休みの度に天候が悪い。そのせいもあって山歩きの間隔も開いてしまった。
 小谷の流れに沿う登山道は竹林を抜けると鋭角に曲がって山腹に取り付く。以前は竹林を越えないで対岸を歩いた気がするのだがその道は水に流されてしまったらしい。
 私の親友、Nの話では、彼はこの辺りで道を見失い断崖絶壁を登っていったらしい。しかし、そんな間違えるような様子はどこにもなく踏み跡は割と明確だ。山腹に取り付いてからはプラスチック製の階段が付けられている。
 プラスチック製の階段を踏みながら歩を進めていくとやがて尾根筋に出る。ここから若干踏み跡が薄くなるが尾根筋をはずさなければ迷うこともない。しかし、かなりの急登だ。巨大な岩が道を塞ぐように鎮座するのを左手から巻くように越えて更に進んでいく。急登は続き、道はやがてつづら折りになりちょっと生い茂った藪が行く手に被さって来る。この辺りから、今日の蒸し暑さと普段の運動不足による体力減退のせいで息も絶え絶えの苦しさとなる。こんな苦しさは久し振りだ。心臓が飛び出るか、止まってしまうかするんではないかと思った。あまり無理するのもいけないと思いこまめに休みながら登っていく。
 苦しみ苦しみながら最初の鉄塔へと着く。ここで息を整えて先に進む。急登は更にしばらく続いて植林帯を抜けると笹の中を切り開いた緩やかな道となる。先ほどまでの息も絶え絶えの歩きとは違い、気持ちの良い穏やかな歩きが続く。しばらくそんな道を進んで最後に少し登ると鉄塔に出る。そこからはこれから登る山頂が見える。そこまではこれまた穏やかな尾根道が続く。
 最後にわずかの上りをこれまたハァーハァー言いながら登って山頂に着く。三角点は道の脇にひっそりとありともすると見逃しがちになる。
 この三角点当たりは樹木が鬱蒼としていて見晴らしが悪い。最も今日は曇っているので見晴らしの良い場所でも眺めは得られないのだが…。
 この三角点から東へ尾根の少し降りたところに鉄塔が立っておりそこに行くと幾分開けていて気持ちよい。そこに荷物を広げ大休止。久し振りの山歩きにビールで乾杯。これでスッキリ晴れていたら言うことはないけど贅沢は言うまい。今日はここまで歩けてきたことだけでも喜ばねば。
 下りは、往路を下らず、三角点から更に尾根上を北に向かう道を進みむね山からの林道に出る。晴れていれば見晴らしの良さそうな林道を南に進んで行き止まりになるとそこから尾根上に山道が続いている。かなりしっかりした道でかなり昔から歩かれてきたような雰囲気だ。こちらの方から登った方が楽かもしれないなあと思いながら気分良く下っていくとやがて鉄塔の下に出る。この鉄塔からの眺めがよい。晴れていれば濃尾平野が一望できるのではないかと思われる。これだけでもこちらの道を通った価値がある。
 鉄塔から進んでしばらくして踏み跡は右手の山腹を下るようになる。この辺り結構踏み跡が薄く山歩きになれてない人だと見失うかもしれない。なんとか私は見失わずにそれに続くつづら折りの道を下って次の鉄塔に辿り着く。そこからは更に急下降があり、やがて林道に出る。林道を左手に下っていって林道が二手に分かれるのを右に進んでいくと神社の境内に出る。由緒ある神社のようで傍らの由来が書かれた看板を読むと歴史を感じる。この神社の奥に進むとりっぱな滝がある。おそらく麓の村名「滝」の由来はこの滝にあるのだろう。
しばし見ほれながら、今日の山歩きを振り返った。

山頂下、下山時に通った林道
麓のにある日向滝