烏帽子山(揖斐町坂内)
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1242.2m
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2005年 4月23日(土) 晴れ 単独行 途中断念(>_<)
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平野部の桜は既に何時か散って、山の肌が若葉色に染められてきた。そんな中、残雪を求めて揖斐の坂内と藤橋の境にある烏帽子山に向かった。アプローチの林道はまだ所々雪が残りそれを嫌って目的の椀戸谷入口よりかなり手前に車を停め出発。イビデンダムに着くとダム湖周辺には釣り客の車がかなり停めてあった。 | |
7:15イビデンダムよりも手前の広場に車を停め出発。 | |
ダム湖から北に入る椀戸谷の右岸につく林道に入る。まだまだ残雪がひどく、かなり荒れてもおりヒヤヒヤするところもあった。しかし、奥に進むにつれて林道も安定してきて歩きやすくなる。 | |
7:35椀戸谷林道 | |
幾つかの曲がりを経て本日取り付く予定の支尾根が見えてくる。道は一旦左岸に渡り再び右岸に渡るとこの山深いところに似つかわしくないきれいな舗装路があらわれる。その舗装路を登って一つ目の曲がりのあたりで踏み跡らしきものを発見し、支尾根に取り付いた。しかし、これは失敗だった。そこからは荒れた杉藪の急斜面を登るはめになった。 | |
7:52取り付きの支尾根。もっと林道を進んで安定した斜面を探すべきだった。 | |
取り付き早々から藪こぎを強いられ息も絶え絶えに辿り着いた支尾根上は打って変わって穏やかな斜面だった。締まった雪も着いておりワッパを履いて快調に登っていく。 | |
8:42穏やかな支尾根上の杉林。 | |
支尾根の斜面は上部に至ると斜度を若干増しそこを踏ん張って登っていく。やがて雪原のような主稜線上に至る。雪原のようなところはここまででそこから先は痩せ尾根になる。雪庇の残りの雪上を歩くか脇の雪のない藪上を歩くか迷う。雪庇の残り雪は不安定そうで気持ち悪い。藪はかなり濃くこれをかき分け進むのも困難に思える。結局、その場その場でどちらか選んで進むことにした。 | |
9:22山頂ピーク手前の穏やかな台地 | |
所々広い尾根もあってそういったところは気持ちよく歩ける。しかし、痩せ尾根部分はでは足下の雪が何かのきっかけで不意に崩れ落ちるのではないかという不安がつきまとう。崩れ落ちたらそのまま雪とともに絶壁を滑り落ちていくことになる。景色はすばらしいものの不安が大きく楽しめない。引き返すべきか、と思っている間に高丸と烏帽子山に分かれるジャンクションピークに着く。 | |
10:15高丸とのジャンクションピーク。良くここまで来たもんだ。 | |
ここまで来たら行くも引き返すも同じである。先を見ると一段と強烈な笹藪を歩くかこれまた一段と不安定な雪上を歩くかの選択を迫られるようだ。しかし、これを越えれば反対側の尾根を急降下する下山ルートがある。なんとかそこまでは辿り着きたい。その思いで先に進んでいく。 | |
11:00ジャンクションピークから烏帽子山までの尾根上から椀戸谷方面 | |
不安とかなりの体力を強いられる薮こぎとで文字通り心身とも疲れ果ててなんとか烏帽子山西のピークに辿り着く。しかし、山頂に続く尾根は更に不安定に見える雪。強烈な薮。気力も体力も萎えている今の自分にはとても進んでいけない。おかげで下山道はこの西ピークから南に進んでいく。もう下山しよう。 | |
11:22烏帽子山を眼前にして無念の撤退。 | |
下山は途中までは尾根に迷いつつも順調に進んでいく。しかし、下部に至ると荒れた杉薮を歩かなければならなかったのと、最後に崖のようなところを下らなければならなかった。しかし、そこではイワウチワの群落に出会うことができた。ほっとできた一瞬だった。 | |
12:45崖で出会ったイワウチワ。13:49下山完了 |