御池岳(鈴鹿)
1247m
2005年9月3日(土) 曇り 単独行   
久し振りに鈴鹿に向かう。御池岳の東ボタンブチを訪ねるつもりだ。東ボタンブチは前にも一度、土倉岳から訪れたことがあるが、今回は真の谷から登る計画だ。天気もまあまあの様だし登る前から大展望への期待に胸がふくらむ。
6:40出発。コグルミ谷登山口より入山。
コグルミ谷は昨年の台風のためだろうか、土石流の跡が生々しく残っている。それでも入山者が多いのだろう、それなりの踏み跡ができている。冬に来たときも荒れているなあと思ったが、雪がないとなおさらその傷跡が痛々しい。途中、長命水で喉を潤しカタクリ峠へと向かう。
7:45カタクリ峠着。朝の柔らかい木漏れ日が気持ちいい。
カタクリ峠から御池岳へ向かう道をたどり真の谷との分岐に出る。そこから真の谷へ向かう。真の谷を歩くのは初めてだ。廊下のような穏やかな谷をイメージしていたがいきなりその想像は崩され石灰岩が散在する急な谷を降りる事となる。こんな谷が続くのかと辟易していると、やがて谷は予想通りの穏やかな廊下状になり気持ちよく歩行できる。
8:32廊下状の真の谷を歩行。
流れもほぼ伏流となっており本当に廊下を歩くような歩行が続く。ただ、これを逆にたどった場合、幾つもの支谷がありどこをたどっていいのか迷うだろうと思われる。廊下状の谷はやがてテントサイトのような広場に出る。実際にここでキャンプをしたような跡が幾つか残っている。何時かは泊まってみたいなと思うところだ。白船峠の分岐はそこを越えたところにある。
8:49白船峠への分岐点。
白船峠の分岐点を過ぎると踏み跡が薄くなり、目印も少なくなる。若干不安に思いながら更に谷を進んでいくとやがて踏み跡は谷を離れていく。土倉峠に向かう道だ。この道のどこからかテーブルランドの斜面に取り付くはずだが取り付き点がわからず適当なところで急斜面を登り始める。やがて尾根筋のような所に出るとわずかに目印がありホッとする。
9:46断崖を登る。息が切れる(><)。
急斜面と灌木帯が続く中を息を切らせながら歩いていく。石が転がると遙か下まで落ちていくような斜面を一時間ばかり登りやっとテーブルランドの縁に辿り着く。そこからわずかに南に向かい見覚えのある東ボタンブチに着く。靄っていて目の前の藤原岳も霞んでいるがすばらしい眺めだ。
10:35東ボタンブチ到着(^o^)v。すばらしい眺望が広がる。
適当に大きな石灰岩の上に陣取って持ってきた缶酎ハイで乾杯。甘く見ていたわけではないが思いの外登りに苦労したために感激もひとしおだ。日差しは雲に隠れて柔らかく、下から吹き上げてくる風は涼しい。気持ちのよい時間を過ごす。
12:40まで休憩。真正面に見える藤原岳と天狗岩。
帰りをどうするか思案した。当初の予定では往路をそのまま戻るつもりだったが、とてもあの急斜面を下っていく気にはなれない。そこで、土倉岳経由か、奥ノ平経由か悩んだ末奥ノ平経由で進むことにした。奥ノ平は初めて訪れたが、意外とあっさり着いてしまった。樹林の中で見晴らしは全くない。そこを越え笹原に出ると窪地あり森ありの天然の庭園が広がる。
13:20テーブルランド東部を見る。天然の大庭園が広がる。
奥ノ平から丸山までは笹が邪魔をして歩行が困難なのではないかと思っていたが笹が枯れており意外と歩きやすかった。ただ踏み跡は薄いか全くないに等しくあるのは獣道だった。意外と早く着いた丸山で少し休憩をとりコグルミ谷へと向かっていった。
13:40〜50御池岳最高点(丸山)     15:09下山完了