御嶽山
(ロープウェイスキー場バックカントリー)


2007年4月21日 土曜日 (曇り時々小雨)
とっちゃん、山女さん、田中さん、Tsutomu


9:00 ロープウェイ終点

:55 穏やかな尾根

10:55 2500m付近、本日最終点

12:20〜13:45 ロープウェイ終点上の東屋


車の中にお座敷をセット。一人でちょびちょび。
ゲレンデトップで登高準備。「それ何してるの?」
緩やかな樹林帯を登り始める。
徐々に斜度が増してきて、フウ…
広い急斜面はガスがかかっていて幻想的。
本日の折り返し地点。ガスっていてなんにも見えません。
下山は樹林の中を気持ちよく滑降。これで雪質が良ければね。
御嶽へはもう一度行こうと思っていた。ひとりだったらチャオから継子岳を敗退覚悟で目指そうかと思っていたがとっちゃんから御嶽へ山スキーをしに行くというメール。敗退覚悟の一人スキーよりみんなでワイワイスキーした方が楽しい。連絡をとって御嶽ロープウェイに行くことにした。

先週の願教寺山で前泊の味を覚えた。とっちゃんたちが前泊で向かうようなのでそれじゃ僕もということで前夜9時半頃大垣を出た。

前泊予定地は当初、大桑道の駅にしていたが途中で三岳に変更。SHIGEKIさん、緑さん情報によると三岳は静かで泊まるには良い感じの所だそうで楽しみだ。

12時半頃、道の駅三岳に到着。なるほど途中で通り過ぎた大桑と比べるとしずかなところだ。それでも数台の車が停まっており邪魔しないように奥の方に車を停めた。

とっちゃんたちが到着するまでちびちびやっていようと車の中に座敷を作ってその上に小さなテーブルを置き酒盛りを始めた。

傍らのラジオからは下らない話しがタレ流れてきているが一人の酒盛りには寂しさがまぎれていい。何本かビールをあけ菊水も飲んでもまだとっちゃんたちは到着しない。その内少しウトウトする。

2時過ぎた頃メールが入る。「着いたよ」

道の駅の建物の方を見ると人の動く姿。あれだなと思い近づいていくとテントを軒下に設営している最中だった。

「Tsutomuさん、入って入って」準備している最中にテントの中に押し込まれてしまった。しばらく待つとみんな入ってきて鍋の準備。えっ!鍋!!今、何時?てな感じだったがここから鍋を頂きながらの小宴会となった。みなさん元気なのだ。

山の大ベテラン、田中さんのおもしろい体験談など聞きながら楽しい一時を過ごして僕のみ車に戻って寝に入った。

翌朝目を覚ますと、上空は曇っている。天気予報通りだ。曇りのままであってくれればいいのだが…。

コーヒーを頂いてから出発。御嶽ロープウェイスキー場の駐車場は先々週と違って空いていてロープウェイ乗り場の近くに車を停めることができた。

それぞれに準備を始める。ここでちょっと困ったことが。とっちゃんがスキーに貼るシールを忘れてきたとのこと。意気消沈するとっちゃん。泣けてくる、と言っていた。でも、考えてみればスキーを負ぶっての訓練になっていいんじゃないかな。元気を出していこう。なんだったら僕負ぶってくよ。

てな具合で全員片道のチケットを買っていざ出発。片道というところがそれぞれの覚悟を表していていい。

とっちゃんのスキーはなかなかいい板に軽くて高そうなビンディング。ブーツもなかなかのもののよう。 SHIGEKIさんからよく聞かされていたが思っていた通りのものだ。田中さんは渋いテレマーク。年季が入っている。ブーツも革製で今時はなかなかお目にかかれないもの。わざわざこれにしているのだそうだ。山女さんの道具はこれまた年季の入ったもの。今時はない長さのスキーに渋ビンディング。この長さのスキーじゃ扱いが大変そうだな。

ロープウェイ終点から右手に進んで樹林帯の中へ入っていく。トレースはしっかりあるので心配なし。

すぐ前を行くグループは先頭を行く男性と、最後尾のボードを担いだ小柄な女性がプロのガイドでその間に男性のお客さんが二名。女性はとても元気がよくてこんな人がガイドだったら楽しくツアーできるだろうなと思った。そう思わせるのが流石にプロなのだろう。結局このグループと着かず離れずの行動をとることになったが、見て聞いて色々参考になることがあった。特に登りで踵に重心を持ってきた方が安定する、というのは僕がSHIGEKIさんにアドバイスした通りで、我ながら間違ってなかったと自信になった。

樹林帯のシール歩行は楽しい。自分の好むところへ気ままに歩く。とはなかなかいかなくて後続を導いていかなければならない責任上できるだけ直進、最短路をとるようにする。後ろを見ると、スキーを担いだとっちゃんがすぐ後ろ。なかなかしっかりした足取りだ。そう言うと「へとへとやわあ」と言っていたがそうは見えない。

山女さんは歩行に苦労している。滑らすようにした方がいいですよ。と言ったもののなかなか感覚を掴むのが難しいのですよね。

田中さんはそんな二人を見守るように後ろから着いてくる。この方については心配なし。勝手に先に進んでしまう僕と違って二人を守っている感じだ。

樹林帯を抜け緩やかな尾根を過ぎると広い無木立の急斜面になる。上空はガスにつつまれているがせめてここだけは登って滑りたい。そう思い進んでいく。他のメンバーもそのまま後に続いてくる。

斜面を登るにつれガスは濃くなり、霧雨になってくる。これではとても山頂なんて無理だな。どこでケリを付けよう。

急斜面を最初は苦戦していた山女さんが知らぬ間に僕のすぐ下にいた。それもしっかり直登してきている。「山女さん、コツをつかみましたね」そうなげかけると「ガイドの男の人にアドバイスしてもらったらできるようになった」ということだった。流石プロ。アドバイスのツボを抑えているのだろう。しかし、無料で色々聞いたりしているんだけどいいのかなあ。

急斜面はやがて緩やかになりはいまつが頭を出す平坦な尾根になる。登頂を考えればまだまだ序盤だが周りはガスで真っ白。左手に尾根があるはずだがそれも全く見えない。当初は最低その尾根に立つ金剛堂まで行こうと思っていたがこのガスの中では方向を見失うのが恐い。残念だがここで今回は終わることにしてみんなにそう告げた。少し上で先ほどのツアーグループも滑降の用意にかかっているようだ。

他メンバーに失礼してちょっと先まで進んでみる。ツアーグループに「ここから下りられるのですか?」と聞くと女性が「我々はこれから自分達の知っているルートを下りますがついてくると危険かもしれません」と言われた。言ってる顔が真剣だった。はなから着いていく気はないがその真剣さにちょっと引いてしまった。

リーダーの男性に登るとすれば云々という話を伺って礼をいって別れた。登るに連れてガスは濃くなってきて全然楽しくない。適当なところで(恐らく2500m付近)引き返すことにした。

ガスった中でのスキーはバランスをとるのがなかなか難しい。まわり全体が真っ白なので自分の位置や状態がつかめないのだ。でフワフワした感じになり思わずバランスを失い転んでしまう。酔っぱらって足腰が立たないような感じだ。

それに加えて雪の状態が悪い。小雨が降って水分を含み非常に板を回しにくい状態になっている。板が引っかかってこけてしまうこと数度。やれやれである。

他メンバーと別れたあたりまで下りてくるとまだみんないた。と言っても滑り始めているのだがそれほど進んでいない。と、思っているととっちゃんが滑り始めた。と、こけた。この雪じゃこけるよな。でも本人は何故こけるのか分かってない感じだった。

山女さんの方は更に苦労している。あの板の長さでこの雪質で初心者ではそりゃきついわ。その山女さんを叱咤激励しているのは田中さん。田中さんのアドバイスはなかなか厳しい。でも熱心さが伝わってくる。

その田中さん、途中で僕に「とっちゃんを見ててください。」ふむ、とっちゃんのこともうまく滑っていけるか心配なんですね。「どこへいっちゃうかわからないから」あらら、滑れるかどうかよりどこへ行くか分からない方が心配なんですね。見張ってろということですか。分かりました(容易いことです)。

と引き受けとっちゃんに近づく。なんやかや山女さんのことを心配しながら話しに一区切り付くとサーッと滑り降りていく。うんうん、なかなかうまいじゃん。と余裕で滑りを見てさあ後を追っかけましょ、と滑り出すととっちゃんは思ったよりはるかに先に滑り降りていて、どこにいったんだあと探すこと数度。流石に突貫娘。沢だけじゃなくスキーでもその威力を発揮していた。

すぐに視界から消えていくとっちゃんを最後は本当に見失い、ロープウェイ終点の上にある東屋付近で待っているとこちらの心配をよそに涼しい顔で下りてきた。「回るタイミングが分からなくて尾根の端っこまでいった」との事だった。今日の滑りを見る限り野伏ヶ岳もいけますな。

田中さんと山女さんを待って東屋で大休止。プシューッが美味しい。やがて田中さんが下りてきて、その後しばらくして山女さんも無事下山。なかなか楽しい一日を過ごさせていただきました。天気は悪かったけどこれもひとつ、いい想い出でしょう。また、どこかごいっしょしましょう。