仏谷〜宮指路岳


2008年5月18日(土) 仏谷〜宮指路岳  鈴鹿  単独  沢歩き


7:30 大河原林道車止め → 8:25 元越大滝 → 9:00 仏谷出合 →
9:45 二俣 → 10:35 登山道 → 10:50〜12:05 宮指路岳山頂 →
13:00 高円山 → 14:20 猪足谷林道 → 14:35 大河原林道車止め


地形図で見ると仏谷源流部付近は穏やかな谷。
いい樹林帯だという話しだ。
訪れてみよう。



昨年は同時期(5月19日付だから一日違い)に元越谷左俣を歩いた。
いい谷だったという印象が強い。
ただ天候に恵まれなかった。



本日は天候も良い感じ。
武平峠を越える頃には青空も見えた。
モチベーションがあがる。



滋賀県側のスカイラインを下っていって橋を対岸に渡ったがそこは違う谷だった。
わずか一年というのにもう場所を忘れてる。
大河原林道はもう一つ下の橋を渡ったところだった。



車止め手前に車を停め林道を歩いていく。
山藤の紫と新緑のコントラストが良い感じだ。



猪足谷への橋を越えてわずかに進んだところから川原に降りる。
ゴーロの谷を進んでいくと若い釣り人が二人。
邪魔しないように遠巻きに過ぎていく。



堰堤を三つ越えていくと記憶に残る小さな滝。
昨年と同じように右からへつって越えていく。



ゴーロの明るい谷を進んでいくと両岸が立ち大滝に出る。
昨年は手前から右岸を高巻きした。
本日は淵の浅いところを渡って滝の右から上に登ってみる。



難しいと思っていた落ち口への一登りには残置ハーケンが幾つかありスリングもあった。
これを利用すれば登れるのかもしれなかった。
しかし、錆びたハーケンと濡れたスリングが今一信頼できない。
結局滝の右の岩場を露出した木の根っこを掴んで登った。
上部には虎ロープがありきっちり利用。



この谷は大滝を登ってから仏谷出合までの造形が素晴らしい。
わずかな距離だが来てよかったと思わせてくれる。
コバルトブルーに染まる流れも美しい。



仏谷の出合で少し休憩していよいよここからは初めての谷。
どんな感じかなあ、と思っていたが滑ありほどほどの滝ありで楽しい。
谷に垂れた枝に咲いたシャクナゲが宙に浮かんでいるようだった。



725m付近の二俣は右に4m程の滝。
巻けば簡単に越せるこの滝をよじ登ると奥に淵を伴った一条の滝。
これもよじ登り出たのは穏やかな樹林の広がる源流部。



癒される森だ。
それがいつ果てるともなく続いている。
仏谷とはこの森の雰囲気から付けられた名だろうか。
鳥たちの声とせせらぎのBGMが心地いい。
ここでオフ会というのもよかったのでは。
ふとそんなことを思ったりする。



やがて谷も狭まってくると稜線に近づく。
一登りすると一般登山道に出た。



一般登山道を辿って宮指路岳へ。
馬の背岩付近は結構な人で賑わっていた。
仙ヶ岳をのぞめる場所で荷物を広げプシュータイム。
いい気持ちだ。



下山は電波塔の建つ西の尾根を歩く計画。
電波塔の先、高円山までは登り下りがあるものの踏み跡、目印がしっかりしていた。
踏み跡の両脇にはイワカガミが可憐な花を付けて目を楽しませてくれる。



高円山の先は踏み跡が消えた。
あったのかもしれないが見失った。



地形図を頼りに慎重に尾根を探って下る。
しかし様子がおかしい。
よくよく見るとどうも右に振ってるようだ。



地形図を見ながら軌道修正。
なんとか出ようと思っていた特徴的な地形の尾根に出た。



この尾根は地形図で見ると沢から派生しているように見えて不思議な感じだ。
しかし実際はそんなことはなく小さな尾根筋が二つの沢を分けている。
その尾根筋の隆起がわずか数十センチではあるが。



目的の場所に出て気をよくして急斜面を登っていく。
その後は籔っぽい尾根が続く。



地形図上、右側山腹が崩壊しているところを越えて緩やかな左山腹に降りていく。
植林帯の中を降りていくと猪足谷の林道に出た。
予定通りの場所になんとか降りることができた。
しかし意外と時間がかかった。



尾根を歩いている途中で高円山のピークが見えた。
意外と険しい山容だった。