御嶽山


2008年11月29日(土) 晴れ  御嶽山  長野県  単独  山スキー


6:45 御嶽ロープウェイスキー場駐車地 → 7:50〜8:20 ロープウェイ飯森駅付近 → 9:20 8合目付近 →
10:00〜30 2700m付近 → 11:15〜12:35 ロープウェイ飯森駅付近 → 13:10 駐車地 


道の駅三岳でいつものように前泊。
他に車は見えない。

まだ暗い内に御嶽ロープウェイスキー場へ向かう。
空には満天の星。
SHIGEKIさんだったらこの星を見ながら長い時を過ごすのだろう。

標高が高くなるに連れて道の両脇に残雪が現れる。
その内路面が凍り始めあわやガードレールに激突、の場面も。
ABSのおかげで何とか救われた。

ロープウェイの乗り場付近は雪がほとんど見あたらない。
更に上に向かう道が通れそうなので向かってみる。

途中から路面に20センチ位の積雪が見られた。
それでも轍を辿りながら中の湯まで行くことができた。
しかし、ここからだと下山時にあまりゲレンデを滑れない。
結局戻ってゲレンデ下部の雪のついたところから登ることにした。

準備を調えて出発。
まだ陽は昇っていないがすでに明るい。

ゲレンデは草の先が雪面から顔を出している。
まだまだ雪は少ないようだ。

少し登って振り返ると木曽駒ヶ岳が雲海の向こうに見える。
♪そば焼酎 うんかい〜
などと鼻歌を歌っているとやがてご来光が…
おお!素晴らしい!いいものが見られた。

今日は最高の天気のようだ。
見上げれば言葉通りの抜けるような青空。
これで雪がよければ言うことないのだが…

かなりな急斜面を苦労して登ると御嶽山の本峰が見えた。
青空をバックに白く輝くその姿は神々しいばかりだ。
右手にはこれも青空をバックに乗鞍岳が輝いている。

緩やかなゲレンデを登っていってやがてロープウェイ終点に着く。
まだスキー場営業前だから建物には入れないだろうなあ。
そう思い自動ドアの前に立ってみると開いた…。
しめしめ、トイレを拝借。

ロープウェイ終点から上の針葉樹の森はまだかなり笹が出ている。
これは登れないかなと思っていると登山道があった。
そこはもちろん笹がなく雪が積もっている。
でこれを辿っていくことにした。

登山道は途中で尾根を外していた。
そこからは笹の薄いところを進んでいくこととなった。
帰りが大変そうだ。

針葉樹が途絶え笹も消えてくると今度は雪面がクラストしている。
その中の吹き溜まった雪を拾いながら進んでいく。
滑るときには苦労しそうだ。

女人堂が左手に見える平坦なところでスキーアイゼンを装着。
一昨年の春にきた時はここから先を見て斜面を登るスキーヤーの多さに驚いたものだ。
今日は後にも先にも僕一人だ。

ここら辺りからちょっとモチベーションが下がりはじめた。
クラストした雪面と少し前から出てきた風のせいだ。
どこまで行こう、などと弱気の虫が顔をもたげてくる。
せめて石室山荘あたりまでは行くか。

だいたいのルートを見定めて進んでいく。
相変わらず青空をバックにした本峰がきれいだ。
しかし青空との境をみると雪煙が待っている。
風がかなり強い証拠だろう。
ますますモチベーションが下がる。

登山道尾根の北側の小尾根を進んでいく。
クラストした雪面とそうでないところが交互に現れる。
登るのも登りにくいが滑るときはバランスが難しそうだ。

進んでいく内にさっきまで青空だったのにガスが出てきた。
山頂付近はあっという間にガスに隠れてしまった。
これちょっとやばくない?

結局、石室山荘下の急斜面手前で引き返すことにした。
ガスってきている上に風がかなり強い。
下手したらなにか飛ばされそうだ。
実際新品のグローブを飛ばされそうになった。

滑降の準備をしている内に雪まで吹き付けてきた。
ワア、吹雪かよ。
まずいなあ。

雪はなんとかすぐに止んだが早く下りることにこしたことはない。
一口甘いものを口に入れ気付けのためにウィスキーも一口含んでさあ出発!
とは言ったもののガリガリ斜面で思うような滑りはできない。

波打った雪面があったりして慎重な下降が続く。
こういう滑りは結構疲れる。
ちょっと進んでは立ち止まりまた進むといった風。
時折滑りやすい斜面があって時は数ターンだが楽しめた。

樹林帯の中も思うようには滑れない。
何回かこけもした。
それでもなんとか滑りきった。

ロープウェイ終点に出ると穏やかな天気。
天候が崩れたのは上部だけのようだ。
しかし見渡す3000m級の山々はみな山頂を雲の中に隠した。
天候が下り坂なのだろう。

ロープウェイ終点付近の東屋で休憩して後はゲレンデを下りていく。
しかしゲレンデも上部は楽しく滑れたものの下部に行くと雪質が悪くなる。
ターンすらままならない。
来週にゲレンデオープンのようだが大丈夫なのだろうか。